情報デザインからコミュニティーの構築を考える
情報デザイン国際会議・ビジョンプラス7
Tokyo, 1999, october 07 - 09


10 09 pm <関係のマッピング>

ウエンディー・ブラウアー、モダンデザイン、ニューヨーク、米国

グリーンマップとは

グリーンマップとは地域の人達により作られた環境情報地図のことで、グリーンマップのシステムアイコンを用いて自然環境と人工的な環境のそれぞれについて、エコロジー的、 あるいは文化的に重要なポイントを地図の上に表したものである。マップの制作者たちは、身近な地域のマップを作ることでその場所の個性的で新鮮なイメージを発見し、それはコ ミュニティを持続させるための問題意識と行動力を育てる。

グリーンマップを使えば、住民や旅行者は適切な交通手段、健康に役立つ情報、グリーンビジネス、そして歴史のある場所や自然の豊かな場所などを発見することができ、また目に見えない都市施設や問題となっている環境汚染源などについても知ることができる。ひとつのアイコンがきっかけでその場所が多くの人に知られるようになるほか、個人のコミュニティ活動への参加が促進され、そして近所の自然を楽しむ機会が増える。それぞれのグリーンマップがうまくデザインされた持続可能なプロジェクトを多く取り上げており、環境に配慮した先駆的な成功事例が各都市に拡がっている。

世界各地で、種類や範囲の違う様々なグリーンマップが、あらゆる年齢層の様々な背景をもった人々によって制作されてきた。現在では約30カ国の100以上の都市においてマップ制作が進行しており、これまでに25のグリーンマップが印刷やウェブ上で発行された。中でも非常に優れたもののひとつは1997年に天然デザインフォーラムによって京都でデザインされたもので、これはアジアで最初に作られたグリーンマップである。最も新しいグリーンマップのひとつは世田谷区のもので、visionplusのために上野毛地区のマップが特別に作られた。これは世田谷シリーズの最初のものだが、今後より多くのテーマや範囲を対象として展開されることになっている。


グリーンマップシステムは、都市生活者が責任あるリーダーシップをとり、より健全で豊かな環境づくりを推進し、直接的な行動を実践するための多分野にわたる創造的な戦略やスキルの促進をサポートする。マップ制作者たちは世界的なネットワークにより、アイコンデザインとともに方法論や哲学をも共有している。私たちのウェブサイトwww.greenmap.orgで、より多くのエコロジーと文化のコラボレーションの例や、グリーンマップがどのように情報のウェブを活用しているかをご覧下さい。



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